2014年02月13日

シュミレーションとイマジネーション

今春から独立2年生となります。少し規模を広げます。栽培、営業、出荷の好循環に突入していくために、頭の中で、整理しなければならないことを整理しつつ、そしてあえて整理しないことも大切にしながら。

落ち着く所は、何をデザインして、何をデザインしないのか、ということかも知れません。技術の裏付けが必要ですが、その力はまだまだ未熟です。

20年位前、設計事務所に身を置かせていただいた機会があって、OMソーラーシステムの開発研究者である建築家が開校した「土曜建築学校」の事務を少々。奥村昭雄氏、野沢正光氏、小玉祐一郎氏、長谷川敬氏、、、「パッシブデザイン」「熱環境、空気のデザイン」を主軸のテーマに講義や見学、実習が行われました。

あれ以降、どんな仕事に身をおいても、秘め事のように大切に抱え続けてきたテーマの1つが「パッシブなデザインとは?」「環境との応答とは?」

缶ピースを燻らせながら子どもの瞳のような奥村先生の全ての話題が面白かった。シュミレーションとイマジネーション。OM初期の蓄熱実験、ハンドリングボックスの改良による排熱、高断熱高気密のリスク、シリカゲルの吸湿効果による屋根冷却、ポケコンでの欅の成長シュミレーション、入力条件を絞り込んで熱環境を検証するPCソフト開発、、、知性の源に、好奇心が満ち溢れていた。野沢正光氏の自邸も実験的だった。安価な普及製品であるコンクリートブロックを利用した壁面蓄熱とハブマイヤートラス架構。長谷川敬氏の自邸の糞尿処理後の循環利用も実験的だった。

もし、慣行栽培がアクティブなデザインなら、有機栽培はパッシブなデザインなのか? 否、そんな単純なものでもないと思います。

また、あの時、建築家が設計の作法、技術を問い続けながら、もう一方で「普及」という側面をいかに重要と捉えていたか、ということも学んだような気がします。地域工務店とのリレーションシップにまで、その思想が貫かれていることは圧巻だったけれど、でも東京なら、東京の木で家をつくる、とか、地域の工務店だから気候風土を熟知している、とか、そういう狭義の、地産地消レベルでの「普及」を指している訳ではないようにも見受けられました。もっと深く、近代建築の歴史的運動と連綿と繋がっているように。

私たち家族は去年、有機農家の第何世代となって恩恵を受け、それでも、安住の為にこそ、妥協を排し追い込んできた部分もあったけれど、野沢正光氏は『良くできた制度は「思考停止」を生む』という。

技術は誕生前史が面白い。
https://omsolar.jp/birth.html OM誕生物語 前編 技術の誕生

この冬、2つのプレハブ冷蔵庫の箱を利用して、2種類の湿度環境における野菜の暖房貯蔵を試みた。もともと冷蔵庫用途だから高断熱高気密。その結果、一方が思ったより上手くいかず、低湿度をコントロールすることが難しかった。「輻射と対流」 2つのプレハブとも輻射式の暖房装置を使ったけれど、野菜の「体感温度」を保ちながら、庫内の「相対湿度」を下げるには、輻射式ではなく、空気自体を温める対流式を利用すればよかったのか?そもそもチンケな設備では、大した差異はないのか?併用した除湿器との相乗効果は? 空気と熱の話で熱くなった昔を思い出します。

それでもタマネギもよく保ってくれたけれど、来年は、あと2週間は貯蔵期間を延ばしてみたい。

高断熱高気密から解き放たれたOMのような『換気できる「暖房」』なんて、、、たかが冷蔵庫用途のプレハブを、安価な普及製品を利用しながら、どう活用していこう?

栽培も営業も出荷も、基本を大切に、仮説を立てて、実験的に取り組んでいきたいと思います。失敗しても、楽しくなりそうな予感はあります。
posted by 岩岡農場 at 00:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月10日

トウモロコシの特別直送便をはじめます!

トウモロコシの第1弾が今、収穫適期を迎えています。

優子も朝から堪能中。甘い。旨い。

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このトウモロコシ、収穫適期はたったの1週間から10日。全4弾なので、収穫期間は約1ヶ月。

トウモロコシは鮮度が命。皆様にお届けさせていただくトウモロコシも出荷当日に収穫したものです。ご到着後、なるべくお早めにご賞味ください。

畑の今のようす。これぞトウモロコシ畑。

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思い起こせば荒れ地の開墾からはじまったので、感慨深い。



播種から定植までおよそ10日。定植から収穫までおよそ80日。全栽培期間は約3ヶ月の品目です。定植のタイミングを逃すと、苗箱のなかでトウモロコシの直根が伸長し過ぎてしまって、定植時の根切りで活着が悪くなってしまいます。定植のベストタイミングは非常にタイトです。

もちろんそれまでに肥料を撒いて、トラクターで耕耘して作付け準備を行うのですが、その時期、多雨だと畑に入れないし、干ばつだと定植後の撒水作業がハードになってきます。

今年の定植は5月中旬に行ったのですが、干ばつ気味のなか、家族総出でなんとか終了。

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今日は、このトウモロコシをめぐる人間と動物の争奪戦のお話です。

美味しいのは人間だけではないようです。タヌキにかじられないように、電気柵を通常の鹿対策用の3段張りから6段張りへと、下段を増設。そのぶん草管理がきつくなりますが、すべては美味しいトウモロコシを収穫するため。

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それでも、タヌキにやられました。

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まあ、タヌキも腹が減っているのだろう、と心が広い私ですが、これはイタダケナイ。

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アワノメイガの幼虫の被害です。これがかなり厄介で。無農薬栽培では避けて通れない難関。多くの場合、果実先端部から侵入してきます。皆様にお届けするトウモロコシは、1本ずつ先端部の皮を剥いて確認しています。もちろん側面部も確認。次女が大活躍です。

「野菜の安全性を追求すればする程、伴うリスクの受容量も高まる」そんな境地です。

このアワノメイガ被害、圃場の立地条件によってかなり差異があるらしく、事前の被害予測が難しい。甚大なケースも。

「アワノメイガが来るかもしれない」「干ばつで活着不良になるかもしれない」「そもそも新規就農1年目なので予期せぬトラブルに遭遇するかもしれない」、、、あぁ、どうしよう〜眠れない、、、


「よっしゃぁ〜! 2000本植えたるでぇ〜 たくさん植えれば、どんなにアワノメイガが来たって、皆さんのもとにお届けできるぜ! 植えちゃえ、植えちゃえ!」

ところが今のところ、予想外に順調です。

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「んっ? ちょっと待てよ。2000本/4週=500本/1週 1セットあたり3本お入れさせていただくとして、うちは今、1週間に40セット出荷しているから、、、40セット×3本=120本/1週  げっ! 500本-120本=380本/週の余剰?! 歩留り0.6としても毎週200本強の余剰! げげっ! 毎週200本を東京の寺子屋に直送して、愛妻が炎天下に店頭販売することになるの??」

この話はまだ、本人に伝えきれておりません!

ということで、

これから約1ヶ月、トウモロコシの「特別直送便」をはじめさせていただくことにしました!
お値段は1本170円。別途クール便の送料がございます。8本セットからいかがでしょう? 定期便に増量させていただくことも可能です。

お問合せ、お申込は、電話090-3801-9814 または dumitera@ezweb.ne.jp まで何卒よろしくお願い致します。
posted by 岩岡農場 at 08:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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